シラバス参照/View Syllabus

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る/Return to the Course List 2024/04/09 現在/As of 2024/04/09

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
憲法?人権(国関?総政用)/CONSTITUTION (HUMAN RIGHTS)
開講所属
/Course Offered by
法学部/LAW
ターム?学期
/Term?Semester
2024年度/2024 Academic Year  秋学期/FALL SEMESTER
曜限
/Day, Period
木4/Thu 4
開講区分
/semester offered
秋学期/Fall
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
大藤 紀子
遠隔授業科目
/Online Course

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
大藤 紀子 国際関係法学科/INTERNATIONAL LEGAL STUDIES
授業の目的?内容
/Course Objectives
 ここで「人権」とは、日本国憲法に定められている、あるいはそこから導き出せる、人びとの権利のこと。「基本的人権」とも言い、法的には、この日本国憲法にしか定めがない。この憲法は、基本的な人権が定められているからこそ、最高の効力をもつ日本国の法規(ここでは、法規=法規範、法のこと)であるとみなされている(=憲法の実質的最高規範性)。
 受講生は、「基本的人権」という概念(この言葉がもつ、思想史的?歴史的な意味)について触れた後、一つ一つの権利について、勉強していく。具体的には、条文の文言(もんごん)から導き出すことができる解釈、またその違い(学説)について、そうした解釈の違いがもたらす帰結、さらには、条文にまつわり、これまで提起されてきた事件と裁判所の判断(判例)などについて、勉強する。
 精神的自由{19条(思想の自由)?20条(信教の自由)?21条(表現の自由)}、経済的自由{22条(営業の自由、職業選択の自由、居住?移転の自由)、29条(財産権)}、人身の自由(18条)?刑事手続上の人権(31条?40条)、社会権{25条(生存権)、26条(教育を受ける権利)、27条(勤労権)、28条(労働基本権)}のそれぞれについて、勉強する。
 (参政権?請求権的な権利については、省略する予定)
 数多くの条文(全部で31ヵ条)が関わってくるので、一つ一つ、関連する論点?学説?判例を、ノートにしっかり整理して、理解していくことが重要。
授業の形式?方法と履修上の注意
/Teaching method and Attention the course
 本講義は、基本的に対面形式で実施する。
 受講生は、各自ノートを作り、テキストをじっくり読みながら論点を項目ごとに整理すること。
 授業?試験についての連絡やレジュメ?資料の配布等は、必要に応じてmanabaを通じて行うので、常に確認してほしい。
事前?事後学修の内容
/Before After Study
 事前学修として、その週で扱われる論点の概要が理解できるよう、テキストの該当ページを毎回必ず熟読し、鍵となる用語や概念について理解しておくこと。また、扱われる条文や論点が多いので、ノート整理は大事である。自分なりに試行錯誤して、後から見て、自分にとってわかりやすいノート作りに心がけること。(2時間程度)
 授業の後は、判例については判例集に必ずあたり、事件の背景や経緯について理解し、判決の内容がもつ意味について考えること。(2時間程度)
テキスト1
/Textbooks1
書籍名
/Title
新憲法四重奏 第二版   
著者
/Author name
大津浩?大藤紀子?高佐智美?長谷川憲
出版社
/Publisher
有信堂高文社 
ISBN
/ISBN
978-4-8420-1080-9
その他(任意)
/other
テキスト2
/Textbooks2
書籍名
/Title
憲法 第八版
著者
/Author name
芦部信喜(高橋和之補訂)
出版社
/Publisher
岩波書店
ISBN
/ISBN
978-4-00-061607-2
その他(任意)
/other
テキスト3
/Textbooks3
書籍名
/Title
憲法判例百選 I 第7版
著者
/Author name
長谷部恭男?石川健治?宍戸常寿編
出版社
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4-641-11545-3
その他(任意)
/other
参考文献等1
/References1
書籍名/???名
/Title
憲法判例百選 II 第7版
著者
/Author name
長谷部恭男?石川健治?宍戸常寿編
出版社/URL
/Publisher
有斐閣
ISBN
/ISBN
978-4-641-11546-0
その他(任意)
/other
参考文献等2
/References2
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
参考文献等3
/References3
書籍名/???名
/Title
著者
/Author name
出版社/URL
/Publisher
ISBN
/ISBN
その他(任意)
/other
評価方法
/Evaluation
 小テスト(30%)
 学期末の授業内における試験、またはレポートの提出(70%)
関連科目
/Related Subjects
 受講にあたって、すでに「憲法入門」を履修し終えていることが望ましい。「憲法?統治」、「憲法?発展」も履修してほしい。
備考
/Notes
 上記テキストのほか、『小六法』を必ず手許に置き、憲法および関連する法律の条文を確認すること。
到達目標
/Learning Goal
憲法に定める人権、およびこれに関する重要な判例、学説を正確に解釈し、個別の事象について見解を示すことができるようにする。

/Time
授業計画(主題の設定)
/Class schedule
授業の内容
/Contents of class
事前?事後学修の内容
/Before After Study
1 はじめに 授業の概要について解説する
2 思想?良心の自由 日本国憲法19条の主要論点、判例
3 信教の自由①(歴史的意義) 信教の自由の歴史的意義について勉強する。明治憲法時代との比較
4 信教の自由②(内容と限界、政教分離) 信教の自由の内容と限界、政教分離について学ぶ。主要論点、判例を学習する
5 小テスト1 第2回?第4回授業の復習
6 学問の自由 日本国憲法23条の主要論点、判例について学習する
7 表現の自由①(その優越的地位) 表現の自由の優越的地位、検閲の禁止について
8 表現の自由②(知る権利?報道の自由、他) 知る権利?報道の自由、その他について
9 小テスト2 第6回?第8回授業の復習
10 経済的自由権 経済的自由権の論点、判例について勉強する
11 人身の自由 人身の自由に関する基本原則、被疑者?被告人の諸権利について
12 社会権 生存権、教育を受ける権利、勤労権、労働基本権の各権利について学習する
13 小テスト3 第10回?第12回授業の復習
14 まとめ 授業の総括を行う

科目一覧へ戻る/Return to the Course List